令和3年に日本の大気汚染防止法が改正され、アスベストに関する法令が強化されたことを受けて、アスベストの調査を実施できる会社を探している方も多いでしょう。そこで本記事では、1953年創業の歴史があり、多様な科学技術サービスを提供している中外テクノス株式会社の特徴を解説します。
多様な科学技術サービスを提供
中外テクノスは1953年(昭和28年)に「中外医線工業株式会社」としてスタートしました。「お客様の信頼に感謝し、顧客に学び、顧客とともに考え、物心両面にわたり価値ある技術サービスを提供する」という創業理念を掲げており、創業から理念を具現化するようさまざまな事業を展開してきた実績があります。
なお、創業当時の主な事業は医療用レントゲン装置の修理と販売であり、戦後の復興期において、先進的な医療技術の普及に大きく貢献しました。とくに、生活習慣病として多く見られた呼吸器系疾患の診断に欠かせないレントゲン技術の提供は、その時代の医療ニーズに応える重要な役割を果たしました。
経済の高度成長期には、新たな事業の拡大を果たしました。工業地帯の発展に伴い、非破壊検査などの新たな技術サービス領域に進出し、また、公害問題への対応として大気汚染防止に関わるばい煙測定を行うなど、時代の変化に応じたサービスの提供を実現してきました。
現在、中外テクノスは地球温暖化防止という地球規模の課題にも取り組んでいます。さまざまな検査測定およびコンサルティング事業を通じて、環境保護と持続可能な発展を支える活動を展開しているのです。
これらの取り組みは、総合検査会社としての地位を確固たるものにし、社会における役割をより一層強化しているといえるでしょう。このように、中外テクノスの歴史は、日本の産業発展の歴史とも重なり、技術とサービスの進化を通じて、社会的課題への対応という重要な役割を担ってきました。
資格保持者が調査・分析の対応を行う
建物の取り壊しなどを検討している方の中には、アスベストに関連する法律が強化されたと耳にしたことがある方も多いでしょう。実際に、令和3年には日本において大気汚染防止法が改正され、アスベストに関する法令が強化されました。
この改正は、アスベストの健康リスクに対する認識の高まりと環境保護の必要性を背景に、より厳格な対応を求める内容へと変更されていることが特徴です。とくに、令和5年10月1日からは、建築物の事前調査及び分析調査を行うには、専門の試験等に合格した者が実施しなければならないと定められています。
そこで、中外テクノスは新たな法令に対応し、資格保有者がアスベスト調査に従事しています。事前調査では、中外テクノスに在籍する「特定または一般建築物石綿含有建材調査者」が調査を担当しており、建築物内のアスベストの有無や状態を詳細に調べています。
一方、分析調査においては、日本環境測定分析協会に認定された「インストラクター」や「技能試験合格者」、または日本作業環境測定協会の石綿分析技術評価事業により認定された「Aランクまたは合格」の分析者が対応しています。これにより、アスベストの正確な分析とリスク評価が可能となり、調査依頼者に信頼できる調査結果を届けています。
また、中外テクノス株式会社は解体工事現場や一般環境での空気中アスベストの分析にも対応しており、位相差顕微鏡法、位相差/偏光顕微鏡法、分散染色法、電子顕微鏡法など、幅広い技術を使用しています。そのため、さまざまな環境や条件下でのアスベストの有無と濃度を正確に把握し、関連する健康リスクを低減することが可能です。
このように、中外テクノス株式会社は法規の変更に迅速に対応し、資格保持者による専門的なアスベストの調査と分析を通じて、環境保護と公衆衛生の向上に貢献しています。
ワンストップサービスで提供
中外テクノスのアスベスト分析は、調査から分析までワンストップでサービスを提供していることも特徴の一つです。依頼から書面調査、現地調査、資料最終、分析調査、報告書作成というのが基本の流れであり、中外テクノスに依頼すると報告書を受け取るまですべてスムーズに対応してもらえます。
また、5つの分析方法があり、ニーズに応じて柔軟に分析方法を選べるのも魅力でしょう。ただし、分析方法によって納期が異なるため、報告書を受け取りたい時期に応じて、逆算して調査の依頼を行うことをおすすめします。
まとめ
中外テクノス株式会社は、1953年創業の多様な科学技術サービスを提供する会社です。創業以来、「お客様の信頼に感謝し、顧客に学び、顧客とともに考え、物心両面にわたり価値ある技術サービスを提供する」という理念の下、医療用レントゲン装置の修理・販売から非破壊検査、大気汚染防止など、時代のニーズに応じたサービスを展開してきました。
令和3年の大気汚染防止法の改正に伴い、アスベストに関する法令が強化されたことを受け、資格保有者によるアスベスト調査・分析に注力しています。建築物の事前調査から分析調査、報告書作成までワンストップサービスを提供し、さまざまな分析技術を駆使してアスベストのリスク評価を行っています。
【FAQ】よくある質問
- 解体、改修工事を行う際は必ずアスベストの分析が必要なのでしょうか。
- アスベスト使用の有無を確認する事前調査が必要なようです。
解体、改修工事の受注者、自主施工者に事前調査(※)が義務付けられているようです。
※平成18年9月1日以降に新築工事に着手した建造物、又は改修増築工事に着手した箇所は対象外
- アスベストはどこにどのようなものが使用されていますか。
- アスベスト含有建材は、住宅や倉庫では外壁、屋根、軒裏等に成形板として、ビルや公共施設では梁・柱の耐火被覆、機械室等の天井・壁の吸音用等に吹付け材として使用されており、以下に大きく分類されるようです。
・鉄骨の耐火被覆材、機械室等の吸音・断熱材、屋根裏側や内壁などの結露防止材としての吹付け材
・鉄骨の柱、梁等の耐火被覆成形板
・天井等の吸音・断熱及び煙突の断熱としての断熱材
・天井・壁・床の下地、化粧用内装材、天井板、外装材、屋根材等の成形板
・その他、建材以外でも自動車のブレーキ、高圧電線の絶縁材、各種シーリング材等
- 定性分析と定量分析の違いは何ですか。
- 定性分析はアスベスト含有の有無を調べる分析、定量分析はアスベストの含有率を調べる分析になるようです。
- 定性分析でアスベストが検出されたのですが、定量分析を行う必要はありますか。
- 定性分析でアスベストが検出された場合、規制値の0.1%を超える可能性が非常に高いようです。アスベスト含有建材として適切に処理するのであれば、必ずしも定量分析を行う必要はないとされているようです。
ただし、建材、製品を処分する際に処分業者から定量分析を求められるケースもあるようです。
- アスベストが使用されている場合、どうしたらよいですか?
- 除去、封じ込め、囲い込み等の措置などが必要になるようです。
- エアコンを新規に設置するためにダクトの穴を開けるのですが、アスベストの事前調査は必要ですか?
- 始めに、工事対象となる建築物の着工・建設した日が、2006年(平成18年)9月1日以降であるかを確認するようです。着工・建設した日がそれより前の建築物に関しては、設計図書等で穴を開ける外壁等の材料に、アスベストが含まれているか否かを調査する必要があるようです。
中外テクノス株式会社の基本情報
会社名 | 中外テクノス株式会社 |
住所 | 〒733-0013 広島市西区横川新町9番12号 |
電話番号 | 082-295-2222(代) |
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引用元:https://kankyoukougai.jp/description/asbestos/
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