アスベスト除去にかかる費用相場や工事の流れについて解説!

公開日:2023/12/26 最終更新日:2024/01/04
アスベスト除去にかかる費用相場や工事の流れについて解説!

アスベスト除去にかかる費用相場と工事の流れについてお伝えします。アスベストは、深刻な健康被害を引き起こす恐れがある危険な物質。アスベストが含まれている建材の処理には、特別な対策が必要になるため費用がかかります。アスベスト除去費用の相場と工事の流れについて紹介します。

アスベスト除去にかかる費用の相場

アスベスト除去にかかる費用の相場は、処理面積やアスベストが含まれる建材の飛散リスクによって異なります。

除去費用の目安

除去費用の目安を紹介します。

・300㎡以下:2万円~8.5万円(1㎡あたり)

・300~1,000㎡:1.5万円~4.5万円(1㎡あたり)

・1,000㎡以上:1万円~3万円(1㎡あたり)

レベル1の除去費用

レベル1に分類されるアスベスト含有吹付け材は、飛散しやすく高リスクの建材です。レベル1の除去費用は、1㎡あたり1万5,000円~8万円。アスベスト含有吹付け材は、耐火建築物や準耐火建築物の梁や柱、耐火被覆用の吹付け材、空調機械室、ボイラー室の壁、天井に使用されています。

アスベスト対策を講じずに処分すると、アスベストが大量に飛散する可能性があるため非常に危険。しっかりと対策して処分することが重要です。アスベスト含有吹付け材の処分には、以下の3つの工法があります。

・除去工法

・封じ込め工法

・囲い込み工法

吹付け材を地下から取り除く除去工法では、専門機材を使用するため除去費用が高くなるケースが多くあります。しかし、アスベストを完全に取り除くことができる工法です。

封じ込め工法では、吹付け材に溶剤を吹きかけアスベストの飛散を防ぎます。外側から封じ込めることで、アスベストは残りますが、飛散しにくく低コストかつ短い工期で済むのが特徴。

囲い込み工法は、非アスベスト材によってアスベストを密封することで飛散を防ぎます。封じ込め工法と同様に、アスベストはそのまま残りますが、飛散しにくく短期間での処理が可能です。

レベル2の除去費用

レベル2の除去費用は、1㎡あたり1万円~6万円です。アスベストが含まれる断熱材や保温材、耐火被覆材などがレベル2に分類されます。ボイラーの本体や配管、空調ダクトの保温材、煙突用断熱材、建築物の梁や柱、壁の耐火被覆材などに使用されています。

レベル3の除去費用

比較的飛散リスクが低いとされているレベル3の除去費用は、1㎡あたり3,000円程度です。硬い板状のものが多いため、割れにくく飛散リスクは低めです。ストレート屋根、天井、壁、タイル、仕上げ塗材に使われています。

アスベスト除去の工事が始まるまでの流れ

アスベスト除去の工事が始まるまでの流れは、以下の通りです。

・事前調査

・施工計画の作成と届け出

・近隣住民への説明

・ライフラインを停止する

それぞれのステップを解説します。

事前調査

アスベストが含まれている可能性がある建物の解体や改修には、アスベストの含有を調べる事前調査が必要です。一定の延床面積を超える建物は、調査結果を労働基準監督署と自治体への報告が義務付けられています。

施工計画の作成と届け出

解体の手順や重機の搬入経路など、アスベスト除去工事の施工計画を作成します。アスベスト除去工事には届け出が必要です。発じん性のリスクによって、届け出が異なります。

近隣住民への説明

トラブルを防ぐためにも近隣住民への説明は重要です。一般的には業者が除去工事の内容や注意点などを説明しますが、可能であれは同行するとよいでしょう。

ライフラインを停止する

電気やガス、水道などのライフラインを停止するための手続きをします。停止手続き後、業者に撤去してもらいます。水道に関しては除去工事の際に使用する可能性があるため、業者に事前確認するとよいでしょう。

建物の健康を守る!アスベスト除去工事の流れ

アスベスト除去工事の流れは、以下の通りです。

・足場、養生の設置

・アスベスト除去

・廃棄物の処理

・取り残しがないか確認

それぞれのステップを解説します。

足場、養生の設置

足場の組み立てや飛散防止のための外壁シートを設置し、慎重に養生します。

アスベスト除去工事

建物内の物をすべて撤去して何もない状態にします。アスベスト飛散防止の薬剤を散布し、専用の機械や工法を用いてアスベスト含有建材を撤去します。

廃棄物の処理

アスベストや廃材は分別が必要です。アスベストは、特別管理産業廃棄物として廃棄します。

取り残しがないか確認

作業完了後に、アスベストの取り残しがないかをしっかり確認します。専門知識を有したプロに確認してもらうことが重要です。

まとめ

この記事では、アスベスト除去の費用相場と工事の流れについてお伝えしました。アスベストの除去費用は、飛散レベルによって変化します。アスベスト含有の可能性がある建物の解体、改修には、事前調査が必要です。

アスベストが含有している場合は、適切に除去するために、使用されているアスベストの種類やレベルを知ることが重要。アスベストが含まれている恐れがある建物の解体を計画している方は、専門知識を有したプロにアスベストの調査、分析を依頼すると安心ですね。

アスベスト調査・分析業者の比較ポイント

【PR】環境公害センターがおすすめの理由

特定建築物石綿含有建材調査者が在籍

複数の分析方法に対応可能

アスベスト関連法改正当時より分析実績あり

もっと詳しく見てみる
 

愛知県のアスベスト調査・分析業者比較表

イメージ
引用元:https://kankyoukougai.jp/description/asbestos/

引用元:http://www.cosmokankyoeisei.co.jp/works/asbestos.html

引用元:https://www.ttc-web.com/services/p775/

引用元:https://asbestos-nagoya.com/

引用元:https://www.chousabunseki.co.jp/
会社名 環境公害センターコスモ環境衛生コンサルタント東海技術センター太平産業アスベスト調査分析
特徴約50年にわたり、分析・測定・調査によって社会問題解決に取り組んでいます。自然環境問題以外にも、社会環境問題などに取り組み、環境リスク低減に貢献。「環境」「製品開発・品質」「土木・建築」の3つの分野のサービスに対応した、東海地域を中心に環境保全や製品品質管理をおこなう中核機関。ISO/IEC17025試験所認定分析室と連携し、スピーディーなアスベスト調査を実現。最新の機器を使用した検体分析だけではなく、JISA1481-1と電子顕微鏡のダブルチェックでアスベストを見逃さない検査を実施。
詳細リンク詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら

おすすめ関連記事

【PR】精度の高いアスベストの調査・分析ができる業者の特徴や選び方